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　　　　　 未知数
　　　　　　↑↑
～～～～～～～～～～
　　　　　 大気圏
　　　　　　↑↑
空空空空空空空空空空
-----------------
ぬくぬくぬくぬくぬくぬく
　傲慢横柄特権蔑視
　　　　　　吸収
　　　　　　↑↑
成長　↑↑↑↑　増長
上昇　↑↑↑↑　出世
結束　→→←←　団結
　　　　　　吸収
　　　　　　↑↑
-----------------
いらいらいらいらいらいら
　勤勉労働従順適応
　　　　　　吸収
　　　　　　↑↑
-----------------
　失望嫌悪憎悪絶望
　失業破産破滅失踪
　　　　　　↓↓
　　　　　　吸収
-----------------
くちくちくちくちくちくち
　　　　身元不明
　　　腐乱白骨腐食
　　　　　　↓↓
　　　　　　吸収
-----------------
土土土土土土土土土土

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会計を済ませ
硝子張りの際から
顔を覗かせる

末端の蟻達は
私の遥か眼下に在り
途切れる事無く
行進を続けているが
時折乱れるその隊列からは
時間軸を超えた
変拍子が産声を上げ
上下左右辺り構わず
所謂、模範的価値観の
鼓膜を共鳴させる

「ホラ吹きね」
「ペテン師ね」

思考停止

キキキキッ
キキキキキキキキッ
ギギギギ
ギギギギッップッ…

もし、もし？
聴こえますか？
或いは聞こえますか？

ああ、もしやあなた
鼓膜が破れてしまったのでは
ないですか？

見たところ
随分と張り詰めていた
様子でしたしね。

隊列の外にある奏者は
耳を押さえて蹲る
4～50代とみられる男に駆け寄り
語り掛けてはみたものの
返って来たのは
雨の様な飛礫と
中立気取りの受け売り文句

神の如くホラを吹く
真のペテン師の意のままに
情報弱者は人生と財産を捧げ
自虐的な価値観へと囚われてゆく

曲解湾曲偏向

扇動

1面に踊り
スピーカーから溢れる声は
今日も明日もこれからも
絶対正義を掲げながら
規格外の賢者達を
犯罪者へと仕立て上げ
自らの手を汚さず
社会的抹殺を謀り続ける

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電信柱をぐるっと周り
優しい声で語り掛ける
晩秋に染まる偽善者を
訝しい目で見つめ
差し出されたその手に
憎しみを抱き
苦しみを描く

無明
咽が引き攣る

偽明
門に引き摺る

外灯が照らす
名も無き無き虫の屍骸は
驕りの中の
満たされない欲求と葛藤を
下らなく惹き立てている

止め処無く
上昇を続ける高揚に
比例するかの様に
偏差値の基準値へと反吐を吐き
頂から見下している
お前の顔は恍惚を帯び
下腹部の膨張と共に
渦巻いてゆく

胡麻摺り
社交辞令
張りぼての肩書きと
神輿の中の待遇で
猿は何処まで増長出来るのか？

虫の様に潰れ
拉げる身体

嗚呼、
空だ、空だ
拉げて空だ

お前の中身は空っぽだ。

見ろ

皆、嬉しそうに笑っている
皆、悲しそうに泣いている
腹の底から笑っている
声を張り上げ泣いている

茶番染みたお芝居
滑稽なお葬式

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コツコツコツ…

叩いている
裏側で

絡まったコードとコードを
結びつけている
必然と偶然の中間の
繊維カスと均衡を
何と形容しようか！

コツコツコツ…

叩いている
内側で

ジルコニウムの表層で
解かれてゆく
生と死の中間の
静寂と思惑を
何と形容しようか！

骨骨骨…

嘆いている
外側で

細胞間を貫通し
嘯いてゆく
原子核と電子の中間の
混沌と概念を
何と形容しようか！

処理能力超過

人も物も
皆等しく爛れてゆく！

常識は覆り
存在意義を見失った壁は
崩れた肉を巻き込みながら
ドロリと飴状に

融ける≒凝固する

固体と液体の中間の
この思考と生命を
何と形容しようか！

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被害妄想に憑り付かれた
自己弁護者が
鐘を鳴らし
年老いた記憶を踏み拉く時

塞き止められた
我を構築する色彩は
起伏と共に脈を打つ
包丁の戯れに引き摺られ
境目の空間へと融けてゆく

私も直ぐに零れ落ち
残ったものは
中身が剥落し
悲愴と苦痛に充ちた器

築き上げたものは
月日と対照的な速度の許
汚され、崩され、
1つの世界に
重力の拡散が齎される

異なる器が
異なる器を砕くなら
私は砕けた器より生じた記憶を憂う
新たな自己弁護者となろう

中枢に一閃、

裂け目から飛び散る虹は
私にとって
何の価値も持たないゴミに等しく、
拡散から生じるものは
様々に表情を変えながらも
籠の中に滞留する
静電気の様なものだと
自覚せずにはいられなかった

天秤にて
自己弁護者は宣う

正義とは
自己弁護の密度と等しく
喪失とは
解放を促す衝動に作用する
潤滑油の構成成分に等しい。

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