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甘さの中に揺れる信念
苦味を転がし
羽を伸ばして 影を偽る

酸味はきっと 果実のものさ
腰下ろす 椅子の未来は
種子の溜まり場

暗くて豊かな薫りだからね

踊る光源 逆上せて公言
味覚に狂った 一日であれ

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泥の様に眠るのは
溌剌とした我が道程

どこからどこまで
土塊なのか
どこまで行けばクチクラなのか
答えは有れども
応えは無い

そんな当たり前の
刃の侵食

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掛け違えた釦に気付けど
それは修正されやしないさ

出っ張った愛だから
引っ込んだ問いは届かぬ
シーソーの上の 経緯と推移

寒空の下で暖をとる
それが現実 燃える学舎

熱い熱いと 黒ずんで
思い出せない 顔の顛末

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息の根が蔓延って
薄まる呼吸に 深まる欲求

踏めば踏むほど固まるか
踏み抜くか
たった一つの命だから
使い捨てても構いやしない

そんな声だけを引き抜いて
引き連れて
土のうねりに身を寄せる

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包まれた顔に触れる外気は
嘘か真か社会を揺るがす

新鮮な陽に目が醒める
腐蝕した壁にぶち当たる

どちらも誰かの足の跡
踏み荒らされて
どこから自分の足の跡

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振り分けられた色だけで
扉の外は息をしている

混ぜ合わされば
今より夜は明るい筈さ

収まる場所を明け渡す
鴉の背負った空が眩しい

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踏み込む先の整合性は
暮らしに紛れて
実を垂らす

無神経な
足は夜空で輝くけれど
照らし続けた電球は
見向きもされずに
箪笥の隙間へ追いやられ
明日の睫毛を
埃のコートで着飾るばかり

窓の向こうは これまた暗く
薪の向こうも 何も変わらず

そこに居るのは 熟した匂い
共に在るのは 崩れた臭い
向きになる程 目を逸らし
鼻を摘まんで
善き一日と刻み込む

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土の声は途切れ途切れで
喉元の熱へ全てを委ねる

はっきりと
ぶつけていれば届くでしょうか

赤いインクが
添削しては書き殴る
離れた身体は
もう誰のものでもないのだと

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