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開いた腹へ威勢よく
今後の流れを問い掛ける

燻る瘤は身を肥やし
愛しさ傘にし雨を阻むか
窶れた声へ
全てを晒すか

ああ 種子の頃から
知っていたのだ
時の焦りを
茎の余りを

帰って来るんだ
靴が無くとも

玄関跨げば
欠け換えの無い
君の温もり

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揺り起こされた情動へ
付ける薬は此処にはない

想起するその前に
早急に荷物を纏めて
出て行きなさい

曾ての古巣は敵だらけ
遠くの枝を
照らす猶予もありゃしない

落ちているのは雨粒で
拾い起こすは 旗の切れ端

流れ流れて
飴の包みに成るもよい
味に臆せず

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何もせずとも残ればいい
骨は無くとも身体は動くさ

午後へ至った気怠い野心
叫びに成らない
空白を知り

日付よどうして振り向かぬ
視線は常に
何処か遠くへ流されて
代わり映えのない
午前は際立つ

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泥濘が湿気る以前
それは武骨な土着の因習

置き手紙を取りなさい
木々が手先と繋がる内に
予備の刃先が列なる迄に

きっと
誰もが咽を鳴らすさ
帰属を超えて
記録を添える 朝焼けの靄

足りない指は
借り換えるといい
有無を言わさず

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異物感が雲を薙ぎ
零れ落ちる魚たち

回遊は
もう叶わぬだろう

優しく摘まみ上げるのは
破裂し萎れた水風船

銀の鱗は
星に成れない

故に毛羽立ち
風を孕んだ
空を見上げる

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爽やかな咽の慣習
留まる程に苦く染み入り
蕩けた火種が幕を善がらす

恍惚は何処へ移り行くのか

単純な応答
芳醇な様相呈した
樽と肉の成熟

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時が満ちる事など無いさ
待てども待てども
萎れて行くだけ

ほらごらん
干からびた死骸の山へ
お月さまが登っているよ

何も持たず その身一つで

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さようならを言う前に
去って行くのも悪くない

齧られた痕へ
見た事も無い絵具を贈ろう
筆を折っても

ああ 塗り忘れた
故郷が恋しい

誰も靡きはしないだろう
愛を示せど
野次を飛ばせど
あの日の顔を失ったまま

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