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滑らかな目覚めに到る
身の削り痕
棄てる事すら罪ならば
誰も彼もが咎人だ

急速な浮上へ怯える事なき
醜悪な不浄
請け負いて猶
背に灰を積もらせる

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接触が生む未熟児へ
何を繕い 何を求める

その比率では
這い回るまで 到れまい
沈む頭に 安住の地は靡く筈なく

熟す前に摘み取らねばね
脹れた希望も
萎んだ気道に流されるのみ

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黒く抜け落ち
白く被さる
粛清された色の声
届く間も無し 耳は黄昏

乾いているのは
咽か 血潮か
潜り込むのはいつも窓

何処だ何処だ 境目は
眼は其処ら中で破裂する
潤い求めた挙げ句にさ

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ゆとり有った日々の
微々たる皹は響きを増して
視野が乱れる
立て直すまで 身の振り方を

滅却し 切り離す
点を打たねば
蛍光灯が太陽なのさ
これから先は

傾く夜明けも乙なものだ
張り巡らされた
根に縋り付く 他にないなら

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賑やかさは灰の下
夜目を利かせば
蛍光色が泡を吹く

翅はいつでも陽射しを好む
月明かりはただ
穏やかな夢をなぞるだけ

複製品だよ
どいつもこいつも
あなたもわたしも

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踏み込む土の案配なんて
預けてみるまで判らぬものさ
軽やかな初動
惨めな受動
続く景色はまた未完
湯槽に浮いた羽虫の様に
ふやけた希望に蝕まれて行く

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寝静まった頃になり
親類一同 沢へ入る

青みがかった横顔さ
掴み所を擽るまでは

円匙よ刺され
沈黙の夜へ
暗黙の徒を踏み板にして

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円形に浮かぶ境目へ
手取り足取り

落ち込む空は
色とりどりを食い散らし
どす黒い血豆となって
街を見下ろす

内側から腐って行くんだ
統合された価値へ一石
可否は一時

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