土腐の煌めき
老いたその身を横たえて
欠いた足場に狼狽える

何かが残る筈もない
昼間の闇に留まる限り

蟀谷から肩を刺す
渋い痛みに浸ったままさ
長い時間を 代り映え無く

一緒に溺れてくれたのは
血抜きを控えたものだけだ
綴った数だけ 言葉を濁して

馴れ合う気怠さ
剥がれる皮と袂を分かった
磨きに磨いた恨みと辛み

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2016.12.02


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