絆された禍福
誰も喋らぬ白昼夢
戻る代償
千切れた抑圧

浮かれ上がるよ
果てもなく
これまでの苦を血走らせ

点々と続く廻り合い
裏手には骨
両手には花

湿気った錆は箱に詰め
火照った旅は
生き埋めのままで構わない

絆された禍を
置き去りにして
福に呑まれた泡ひとつ

あわよくば
このまま消えて
しまえばいい

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2017.02.10


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