啓蟄を待つ
削り取られた後の道
もう何者も
居付かぬように
冬の穢れを晒してしまえ

幾重にも張った薄氷だ
貴様の言葉は

目も当てられぬ
芽も抗えぬ
滾った血潮が噴き出すままに
虫と奏でた春が来る

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2017.02.24


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