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素晴らしい教え
信じる事を前提とするのは
効率を重視する循環機関の中において
都合の良いものであるから、
分析と否定という名の自浄作用を
異物の侵入と定義し、
排除するよう伝達する。
鵜呑みの連鎖を賛美して
疑う事に牙を剥く
その全体主義的盲目は
妄想の中の楽園を
更なる妄想で上書きし
電飾の後光を背に受ける
詐欺師を偉大な師と仰ぐ。
その教えを学ぶことで
自らを思慮深い者と定義し、
日々、世界観と洞察力を退化させてゆく
思慮の浅い情報弱者は
布教という名の捏造の中に
真実という名の幻覚を見る。
愚かな伝道者は
愚かな同士に囲まれながら
救い様の無い
勘違いの渦に囚われてゆく。
団体の為に奉仕し
幸せという名の
プラシーボ効果を享受しながら
その教えの素晴らしさを
脇目も振らずに説き周る。
広い広い海の中、
溺れる哀れな情報弱者は
己が境遇へ差し出された泥の船に
生涯、縋り続ける。
若き伝道者は家庭を得、
やがて生まれ来る我が子にも
その教えを説くのだろう。
異なる価値観を知らずに育った
その子の眼には
黒と白、
それ以外は映らない。
効率を重視する循環機関の中において
都合の良いものであるから、
分析と否定という名の自浄作用を
異物の侵入と定義し、
排除するよう伝達する。
鵜呑みの連鎖を賛美して
疑う事に牙を剥く
その全体主義的盲目は
妄想の中の楽園を
更なる妄想で上書きし
電飾の後光を背に受ける
詐欺師を偉大な師と仰ぐ。
その教えを学ぶことで
自らを思慮深い者と定義し、
日々、世界観と洞察力を退化させてゆく
思慮の浅い情報弱者は
布教という名の捏造の中に
真実という名の幻覚を見る。
愚かな伝道者は
愚かな同士に囲まれながら
救い様の無い
勘違いの渦に囚われてゆく。
団体の為に奉仕し
幸せという名の
プラシーボ効果を享受しながら
その教えの素晴らしさを
脇目も振らずに説き周る。
広い広い海の中、
溺れる哀れな情報弱者は
己が境遇へ差し出された泥の船に
生涯、縋り続ける。
若き伝道者は家庭を得、
やがて生まれ来る我が子にも
その教えを説くのだろう。
異なる価値観を知らずに育った
その子の眼には
黒と白、
それ以外は映らない。
2008.06.16 ▲
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