眼虫の糸
短めの竿を脇に差し
日の出と共に
崖を見上げる

あの頂を恥じていた
へばりつくまま
頭を垂らした あの頂を

振り上げようとも
声は失墜するばかり
彼もまた
足元の虫を目に棲まわす

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2017.03.08


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