不快な音
音と音とが犇いて
枯れる事無く溢れる時は
規律の中に追いやられ
萎縮しながら
理論という名の籠へと
押し込められている。

1割にも満たない基準は
9割強を占める
基準外を不快と位置付け
学問と教養の名の下に
音楽的感性を
無意識下の次元にて
衰退させるのだ。

この世に於いて
音楽的に狂ったものなど
実は存在しない。

小鳥の声を聴くように
波の音を聴くように
重金属の軋む音、
電波が犇き擦れる音、
あらゆる音に耳を傾け
その個性を解すれば
カコフォニーという概念は
無くなるのだろう。
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2008.06.24