白けた永遠



呼吸を隔つ塀の上
染み入る雨を飴と見立てる

傘差す人に成れるかな
べとついた手で
目蓋を擦った

こんなに拓けた庭なのに
こんなに白けた永遠と際

境目は誰が毟るかな
控え目な彼が蒸し返す

ほら下水管から湖へ
体よく飛び出た尾を突き上げて

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2018.01.09


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