切り口の液
着飾る事すら置き去りに
靴の鼓動が血を巡らせる
残り香すらも
貌を歪めた朝に付き添い
苦悶に霞んだ
波紋が重なる

目を開けて芽を摘んで
切り口の液に
手から零れる空を映して
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2019.12.04


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