翅に鼓を打つ
船頭を川に投げ込んで
芯まで冷えた
肢体を乾かす

扇動された銃声が
淑やかな夜に融けてゆく

せせらぎは
今も草葉の陰に

揺らめく聲も
いつかは膨らみ
皮張りの骨を恨むだろうか

問い掛けるも応えはなく
圧縮された
鼓動と翅は擦れ続ける
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2020.01.08


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