平等
斬りつける身体
斬り捨てられる身体

"トんで"行く意識
飛んで往く意識
全ては気の向くままに…。

命が平等だなんてトンだお笑い種だ。

ほら、足元を見てご覧よ、
君が踏み殺した虫達を。

生まれてから今日に至るまでの道程、
一体君はどれだけの命を踏み潰しながら
歩んで来たのだろうね?

…え、虫なんかと比べるなだって?

ほら、僕が語るまでも無く
君の口から答えが出たね。

そう、どんなに奇麗事を並べようと
結局僕らは、人の命と他の命を
天秤に掛けて見下してるんだ。

まさしく君の言うとおりだ。

この社会という場所に置いて
道端の虫の命が
人の命の重さに勝る事なんか
決して無いのだから。

その社会的概念に置いて
最も尊いとされる人の命でさえも
その重さに大きな開きがあるのだから
それも仕方が無い事さ。

学歴 財産 権力。

悲しい事だが
これがこの世界に置ける
絶対的正義なのだから。

そう、上流階級の僕が
学も金も無い下級労働者である
君の飼うペットを殺した所で
それと同等の制裁を受ける事はないんだよ。
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2008.08.05