管越しの情景
舞い積もるだけで
何の責も果たさない
首を切って
管を通して
どこまでも己に嘘をつく

凹んだ靴跡に
春を見出し
街灯の揺らめきに
嫉妬する

いつまでその眼は
開いているのか

くぐもった声を肩に背負い
ただならぬ雨が
頬を滑る

一閃の地平から
生まれた疑惑よ
そうしてお前は巡り行くのか
性懲りもなく
恨み恨まれ
関連記事

2020.01.21


Secret