遠因の式
一室に巡る四季と死期
偽証する日々に
追われながら
顔を出す
馴染みの群れと
つららを列ねる

階下に集まる人々は
誰一人として喋りはしない
頭数だけ
首から下の絆に縛られ

へし折れた
蝉の羽音も何処吹く風さ
耳を澄ませる迄もなく

お前の指揮が遠因だ
埋まった士気を
掘り返す
猿の右手が
積もっているのは
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2020.02.17


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