空箱の色


猶予なんてないのだろう
現実的には
草臥れた肩を怒らせて
その身は今日も風を切る

擦れ違っては手を繋ぎ
空箱の色を塗りたくれ
震えが時を刻む横
中身を悟られないように

指針通りさ
焼け爛れて行く大空も
水面に嵌った青空も
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2021.10.16


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