沈む石段


転げる様に駆けて行け
但し心を零さぬ様に
霧に呑まれる落ちかけの陽が
描く輪郭とそれ以外
潰れて境が解らぬほどに
己が指針も暗くぼやけて

発色のいい過去よ聞け
政治色すら隠さぬ服も
血色乱れた顕わな肌も
誰そ彼過ぎれば区別もつかぬ
何を思えど


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2021.11.16


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