満ち欠ける輪郭
Eerie, dimly lit corridor in a crowded building3
昇っているのか
沈んでいるのか
解放された時にはもう
進むべき道は其処にある
心拍を乱す狭い箱
渇きにやられた喉に急かされ
奥へ奥へと収束するだけ

この廊下には既に色は無い
点滅する度
何処かが欠けて
誰かの輪郭が満ちて行く
左の扉を開けるのか
右の扉を開けるのか
向かう先に私は居ないが
焼き付いた影は残せる筈だ
そうある事を願う他ない
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2023.02.08


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