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残りカス
広がり続ける群青に
掻き消され
蕩けてゆく断片は
暗がりから引き寄せられる
頑なな気心に
安堵の表情を浮かべながら
最果ての砂場より
カラカラに砕けては
温もりを欲している
孤独な貝殻を憂いている
気が付けば
空はこんなにも
青く重く
咄嗟に掲げた
この脆弱な掌では
抱き止められそうにありません
それでも尚
ここに立ち続けるのは
馴染めない気候と
本音と建前の交差に
何らかの道標を
築きたいと思ったからです
軋んで、砕けて、
何も残らなくても
途方に暮れて
石の裏側で淀んでゆく姿を
あなたにだけは
見せたくはなかったから
野望も、理想も、
気ままな想いたちも、
支えられない未熟さに
潰されてゆく
干乾び、崩れ、
この気持ちが途絶えても
季節風に流されて
再びあなたと
出会える日を信じて。
掻き消され
蕩けてゆく断片は
暗がりから引き寄せられる
頑なな気心に
安堵の表情を浮かべながら
最果ての砂場より
カラカラに砕けては
温もりを欲している
孤独な貝殻を憂いている
気が付けば
空はこんなにも
青く重く
咄嗟に掲げた
この脆弱な掌では
抱き止められそうにありません
それでも尚
ここに立ち続けるのは
馴染めない気候と
本音と建前の交差に
何らかの道標を
築きたいと思ったからです
軋んで、砕けて、
何も残らなくても
途方に暮れて
石の裏側で淀んでゆく姿を
あなたにだけは
見せたくはなかったから
野望も、理想も、
気ままな想いたちも、
支えられない未熟さに
潰されてゆく
干乾び、崩れ、
この気持ちが途絶えても
季節風に流されて
再びあなたと
出会える日を信じて。
2008.10.28 ▲
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