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耳を澄ませど声は聞こえず
せせらぎだけが
輪郭をなぞり
自我を浮かび上がらせる
月はいつから欠けていたのか
満ち足りた夜は
果たして現実だったのか
水と夜空が重なって行く
身体をゆっくり消化しながら
霧と血潮の区別もつかずに
窓に収まる
それが世界の全てと嘯き
これが欠片と知る放蕩者
写っていたのは
人で在ろうと振舞う過去で
明けても暮れても
瞳孔は疾うに誰かのものだ
せせらぎだけが
輪郭をなぞり
自我を浮かび上がらせる
月はいつから欠けていたのか
満ち足りた夜は
果たして現実だったのか
水と夜空が重なって行く
身体をゆっくり消化しながら
霧と血潮の区別もつかずに
窓に収まる
それが世界の全てと嘯き
これが欠片と知る放蕩者
写っていたのは
人で在ろうと振舞う過去で
明けても暮れても
瞳孔は疾うに誰かのものだ
2023.08.04 ▲
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