大同小異の個
A blank, eyeless face peeking out from a dimly lit vacant lot in a residential neighborhood1
奥行きがあるから何だというのだ
進めなければ何処へも行けない
誰も彼もが小さいままで
その命を終えることさえ叶わない
いつまで煤けたままでいるのか
そのまま遠くの背中を追うのか
問われているのは
大同小異の個と個の美学
標識なんて
疾っくの昔に塗り潰されて
行き先どころか
己の形すら曖昧なのに
我らは挙って皮を纏う
それでこそ人であると嘯き
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2023.09.15


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