明けの火葬炉
dawn of impermanence3
強制的に焼かれてしまう
それは避けられそうにもないので
少し湿気った土を被って
大の字になって虫と語らう
お前はそんなに手足があるのに
どうしてこんなに不自由なのか
飾り物であればよかった
その熱量に惹かれるままに
飛びたくもないのに
昇って行ってしまうからだ
斯く言う私はその逆であるが
これはそれとして受け入れている
痕跡を記すその一方で
灰となり
当も無く吹かれてゆくのも
悪くはないのかも知れないな
鑑みて垣間見るは
身を焦がす様な明けの火葬炉
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2023.09.20


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