残像と快楽
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薄暗い路地に霧が立ち込め
どこか遠くで
蓋が閉じるような音が響いた
今夜もまた語り合うのか
脳裏に焼き付く残像と
空を切る拳が得る快楽と

何年経っても変わらないんだ
打ち放ち抉るその感触は
掴み払い浮かすその躍動は
ここでは誰も傷つかない
縛るものすら何もない
殴れ噛みつけ蹴り上げろ
気の向くままに気が晴れるまで
朝が再び訪れるまで
何発も何度でも
命の灯が掻き消えるまで

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2023.11.03


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