窒息を待つ
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目を瞑る度に投げ込まれ
明けない夜に弄ばれる
失うほどに大きくなるんだ
嫌悪も恐怖も巻き込んだ
この切なさと戯れながら

逃げる場所など何処にもない
実感は何よりも鮮明で
圧巻の惨劇は
賢明すらも容易く超える
疾患をもって生きていくんだ
引き摺り出された腸の
温もりが消えて行くまでは
何度でも蘇り
追われ続ける事だろう
手を替え品を替え
倦怠が多幸を
窒息させるその日まで
私はまだ
目を覚ますことが出来るのだろう
繰り返し
取り返せない時を憂いて

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2023.11.04


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