唾の飛散
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お前が一つ咳込む度に
豊かな響きは枯れて行く
呼吸が乱れる程度の覚悟で
我らの暮らしに干渉するなと
神経痛が繁茂する
幾何構造に追従しながら
どれだけの唾が
飛散したというのだろう
荒れ果てた声が信を問う
彼らに権利はありはしないと
収縮する肺よ今こそ
傍若無人な不逞の徒らを
一片残らず摘み出すのだ
紛い物の目に焼き付けてやれ
背乗り仕損じ断たれる首を

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2023.11.16


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