程無く吹雪が
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背後から消えて行く
残して置くには足りないんだ
私の世界の容量は
硝子片を踏締めても痛みは無い
音がその場で犇めくだけで
孰れはそれすら
無かった事になるのだろう

留めて置きたいものは常に
新たな歩みと共に在る
身軽じゃないんだ
こんな身の上だったとしても

嵩張る程に大切に
してきたからこそ足が付く
重さなんて幻想だった
気紛れ一つで総てが飲まれる
歩みが止まれば
程無く吹雪が追いつくだろう
未練も苦悩も問答無用で
総てが白に覆われる

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2023.11.17


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