溌剌も鬱屈も
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あの頃の様に座り込んでみた
熱せられた土瀝青が
昂る気持ちと共鳴している
罅割れが増えた数だけ
日々は流れて
入れ替わったものの重さを
見定めようと耳を澄ます
総量は然程変わっちゃいないが
蠢きが一段と強まっている
照り返す視線が上から下から
飛蝗の影を焼き付けて
蝉が支脈で路面を叩く
溌剌も鬱屈も有り余っている
相も変わらず
得体の知れない懐旧に
私の意識は釘付けとなる
踏み潰された甲虫みたいに
伏したまま在るがまま
沸騰して行く思考と共に
遠くの方で木霊する金属音に
五感を囚われ
老いた事実を直視するんだ
また来る日のために

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2023.11.21


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