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唯一者とその所有
ボルトと頭骨の繋ぎ目に
拙い言葉を投げかけて
昨日見た夢の続きを重ねながら
緩まない君の表情に
僅かばかりの倦怠
柔らかな傷口は熟し
左右に行き交う僕の思いは
いつまでもいつまでも
同じ場所に止まり続けている
赤く滲んだ繊維は
幾重にも橋を渡し
嘯きながらも
肉と肉の鬩ぎ合いに
幾許ばかりかの
愛しさを実らせてゆく
節々をバタつかせ
腹卵葉と胸部腹面の隙間から
瓜二つな等脚が這い出す時、
僕は産声すら上げぬ
成熟した群れ群れの中で
適度な湿気を追い求めるだけの
軟弱な甲殻を有した
利他的な唯一者となるのだ。
拙い言葉を投げかけて
昨日見た夢の続きを重ねながら
緩まない君の表情に
僅かばかりの倦怠
柔らかな傷口は熟し
左右に行き交う僕の思いは
いつまでもいつまでも
同じ場所に止まり続けている
赤く滲んだ繊維は
幾重にも橋を渡し
嘯きながらも
肉と肉の鬩ぎ合いに
幾許ばかりかの
愛しさを実らせてゆく
節々をバタつかせ
腹卵葉と胸部腹面の隙間から
瓜二つな等脚が這い出す時、
僕は産声すら上げぬ
成熟した群れ群れの中で
適度な湿気を追い求めるだけの
軟弱な甲殻を有した
利他的な唯一者となるのだ。
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