何たる眼福
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沈むだけ沈み遠ざかり
拾う者すら誰もいない
陽射しは靄で閉ざされて
日に日に錆び行く手摺に凭れる
首に食い込む電線よ
その面積で
総てを支える覚悟はあるのか
志半ば動かなくなった
秒針が問う

目紛しく変化するのは
色彩だけではない事を
噎せ返るような匂いに呑まれた
その場の誰もが自覚していた
波の様に次から次へと
気付きと許しが
個と個の境を侵犯して行く
何たる眼福
対峙する自他
及び
総てに敬礼する他あるまい
救いが果報が
街を喰らって開花している
分け隔てなく燦然と

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2023.12.29


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