網越しの心慮
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営みはまだ続いている
それが知れただけでいいんだ
拒まれても弾かれても
視線の先には懐かしい顔
届かなくても帰れなくても
幾重にも張り巡らされた
網の隙間から
見守る事は許されている
夜分遅くではあるけれど
辺鄙な場所にも明かりは灯る
沢の土は崩れていないか
洞の中に鬼は居ないか
山沿いの家屋は立ち尽くす
何も語らず何も語れず
朝陽が昇るその頃合いまで
息を潜める

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2024.03.18


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