退屈が愛おしい
_510092ae-426d-469e-99be-f97d5f084ce4.jpg
微睡む度に帰って来るんだ
取り壊されたあの部屋へ
陽射しは今日も心地好く
兆しは妙に小気味いい
ただ居るだけで幸せだった
今となっては
こんな退屈が愛おしい

窓の外には蝉の声
蝋燭は既に
縮むことを放棄したのに
彼らときたら相も変わらず
発音筋を振るわせている
性分なんて
きっとこんなもんなのだろうね
どいつもこいつも
追憶と現在の穴埋めに
心ばかりの意地を持ち込む
安らかなままであって欲しいのに

関連記事

2024.03.29


Secret