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防腐罪
回転ドアをぐるぐる回って
もう何度目の夏だろう
蝉の音が走る
7月の追憶に重なる様に
色褪せた瞳がまた
樹の根元へと積み上がってゆく
それは
僕の心が燻んでいるから
何度巡っても
何度巡っても
追憶が残像が…その匂いさえも
いつまでもいつまでも
その土地に絡み付いたまま
濃縮された汁を噴出す
積み上がった骸は
もう何も語ってはくれない
分解されて骨となり
風化して
何処へとなく流れてゆく光景は
言伝だけの幻想
僕の目の前には
いつまでも色褪せる事無く
骸が転がり、積もってゆく
この世界はいずれ
骸で埋もれてしまうだろう
匂いも褪せず
日も褪せる事無く
延々と延々と
この箱庭の隅の
気だるい陽気の中
君の死を見取り続けるのだろう
像が滲み
失われた色が回送して
僕はまた
腐る事も出来ず
回転ドアをぐるぐる回す
もう、
何度目の夏だろう
もう何度目の夏だろう
蝉の音が走る
7月の追憶に重なる様に
色褪せた瞳がまた
樹の根元へと積み上がってゆく
それは
僕の心が燻んでいるから
何度巡っても
何度巡っても
追憶が残像が…その匂いさえも
いつまでもいつまでも
その土地に絡み付いたまま
濃縮された汁を噴出す
積み上がった骸は
もう何も語ってはくれない
分解されて骨となり
風化して
何処へとなく流れてゆく光景は
言伝だけの幻想
僕の目の前には
いつまでも色褪せる事無く
骸が転がり、積もってゆく
この世界はいずれ
骸で埋もれてしまうだろう
匂いも褪せず
日も褪せる事無く
延々と延々と
この箱庭の隅の
気だるい陽気の中
君の死を見取り続けるのだろう
像が滲み
失われた色が回送して
僕はまた
腐る事も出来ず
回転ドアをぐるぐる回す
もう、
何度目の夏だろう
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