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境界の是非
光沢有る扇風機のスタンドに
およそ十分の一程に縮小された
四枚羽根の回転が映し出される
根元には三枚羽根を覆う
ブロンズ色の囲いを仰いだ
私の顔が覗く
それらは全て
三角形の内に在り
際限無く敷き詰められた
雨雲を経過して届く
病気の様な血色の光によって
存在を定義される
横殴りの雨が
湿気った薫りを
アスファルトの表皮から削り取り
眼球が受け入れる世界は
網戸越しの潤滴と共に
戸枠に染み入る
境界と境界の境界は
この気だるい日常の境界から
捉える事の是か非か
灯りの無い部屋では
夜になると
思考以外のものに
頼る術は無くなってしまう
視えているのか?
ええ、うっすらと
向かいの家から零れる光を…
遠くの空が
白んでいるのに
遠退く空が
死んでいるのに
湿気暗がり
羽根首廻る
思考が受け入れる世界は
天戸越しの潤滴と共に
鬼籍に染み入る
境界と境界の境界は
この気だるい日常の境界から
捉える事の是か非か
およそ十分の一程に縮小された
四枚羽根の回転が映し出される
根元には三枚羽根を覆う
ブロンズ色の囲いを仰いだ
私の顔が覗く
それらは全て
三角形の内に在り
際限無く敷き詰められた
雨雲を経過して届く
病気の様な血色の光によって
存在を定義される
横殴りの雨が
湿気った薫りを
アスファルトの表皮から削り取り
眼球が受け入れる世界は
網戸越しの潤滴と共に
戸枠に染み入る
境界と境界の境界は
この気だるい日常の境界から
捉える事の是か非か
灯りの無い部屋では
夜になると
思考以外のものに
頼る術は無くなってしまう
視えているのか?
ええ、うっすらと
向かいの家から零れる光を…
遠くの空が
白んでいるのに
遠退く空が
死んでいるのに
湿気暗がり
羽根首廻る
思考が受け入れる世界は
天戸越しの潤滴と共に
鬼籍に染み入る
境界と境界の境界は
この気だるい日常の境界から
捉える事の是か非か
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