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Metamorphosis
御肩を立て給う
努めて排他的な世論と相目見ゆる
外骨格に隔てられた
個体としてのアイデンティティー

路肩に乗り上げ
エンジンルームから黒煙を上げる
塗装の剥げた古いワンボックスカーから
剥き出しのグリア細胞が顔を出す時
其処に示されるであろう情景は
個としての世界であるのか
種としての世界であるのか

この硬直も
この収縮も
この溶解反応さえも
結局はカビだらけの心臓が脈打つ為に
入れ替わり立ち代わり
ステロイド骨格の化合物に
依存せざるを得ない所為であろう

膜の中で動かなくなった
今現在も感じているであろう
森羅万象を写し取る
認識に裏付けられた個性に
五感そのものが崩れた
ゼリー状の無知覚が覆い被さり
体組織全体をどろどろに融かしてゆく

泥の様な心持ちとでも言うのだろうか?
少しずつ剥離してゆく意識の中で
雑食性の食性が疼きだし
何処から何処までか曖昧になった身体を
喰らい喰らい喰らう

食植性、食菌性、肉食性…

依存されるべき欲望は
自らに沈んでゆく顛末に
意志とは別の予定調和によって再構築される
神経細胞<マイクログリア

≒液状の媒体

管の様なストローで
駆逐されるべき地殻に穴を空け
はちきれんばかりに吸い上げるのだ!

個にとっての記憶など
種にとっての規律など
再構築された知覚に於いて
通用するのかどうかさえ曖昧であるのは
百も承知…、であるから
消えて行く恐怖に苛まれると共に
新たに備わるであろう感覚に
淡い憧れの様なものを抱いてもいるのだ

組み替えられた
新たな私という感性の元で
もう一度、別の尺度からでもいいから
君を愛することが出来るだろうか

それだけが
気掛かりで気掛かりで
私はいつまでも
出来損ないの状態の侭で
物置の天井に張り付いているのだ
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2009.10.09

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