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シーツ越しのトタン鳥
例え君の大嫌いな
シーツ越しの笑みに問い掛けてみても
拗ねてしまった鳥は
そっぽを向いたままで
ずっと
ずっと、以前に
散歩に出かけたまま
行方知れずになってしまった
優しい日々を纏う
古びた靴の帰りを待ち続けるのだろう

ふざけあって
笑いあって
騙しあって

此処に到るまでの僕らは
子供の様に純粋で
君の首を刎ねる事さえも
新しい日差しを浴び
ほのかな幸せを噛み締める
色取り取りの屋根の様に
観測者たちの
水晶体を潤していたのかも知れない

今はもう、
この日の笑顔は溢れない

毎日毎日、悴み窄んだ手を
白い吐息で愛子ながら
トタンを重ねた
ぎこちない顔を組み上げる作業

指紋は爛れ
縦横無尽に走る亀裂が
べコベコと音を立て
神経細胞を
骨格を
歪めながら走り去る

そう、去ってゆくのだ

アスファルトと混ざり合い
路面に生えるだけの
か細い足では
追いかける事など叶わず
だんだんと小さくなってゆく光景を
ただ、見つめるのみ

鏡越しに臨む君は
不恰好に前屈したまま
嘴をパク付かせ
鳴いていた

飢える事無く
餌付けされ
代償に塗れ巣立っていった
シーツ越しの景色を
君と見ながら
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2010.01.27

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