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春のゴミ
もし、其処の御方
御顔を見せて戴いても
宜しいでしょうか

石はまだ
冷たく、凍え
外灯の足元に居る

薄く痩せ細った
死を待つばかりの雪に
集る羽虫
羽虫


黒く変色し収縮しつつある
かつての栄華と繁栄が
惰性の手中から這い出、
晒し者とされる

意思はまだ
詰めた句、小声
該当の葦下に居る

豊かな土壌に集う
瘡蓋の様な呼吸
剥がれそうな往来に
目を輝かせて
夢ばかりを語る

振り向けない
春はもう
隣で呼び掛けているのに

顔を見せたい
解けてしまう前に

呼び掛けから既に半月
痛みに顔を顰める度に
涙が頬を伝う度に
示すべきものが
意図が
無くなって
繋がりは薄れ
やがて春は来る

面影の消えた
真っ白な春

ドブの中で膨張し
蓋の隙間から
桜の花弁に手を伸ばす
ぎちぎちに詰まった未練だけが

この場所に留まり続ける
唯一の手段なのだとしたら

これ程までに
無様なゴミはあるまい
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2010.02.28

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