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ヘドロ翅
吹き抜ける早朝の寒気に
身を縮こまらせ
再び覆い隠す陰湿な白から
せめてもの収穫を求める

睨み続ける日々に疲れ
乾いた空と戯れる事無く
淡雪を塗し
此処に到るまでの道すがら
示した指針の重力が
最良の決断であるかの様に
振舞う
宣う
諂う

水を吸い
重たく
自重さえも支え切れない体で
誰かを抱き寄せ
誰かを説き伏せ
冷たいアスファルトの上で
踊り続けている姿に
誰よりも心を痛めているのは
他ならぬ彼自身である

故に
晴天も
曇天も
抗わぬ隷属の下に
引き寄せられ
巻き込まれ
温暖な気候と戯れる事無く
雪解けの水と共に
下水道の淵で肥え行く
ヘドロの中へと組み込まれてゆくのだ

漠然と探す「幸福」も
敢然と示す「自我」も
燐粉の剥げた翅で掴む
ヘドロの内でしか
充たされる事は無いのだろう

燐粉に塗れたヘドロに
滲む、澱む、霞む、

何故だか
今日は
空を飛べる様な

そんな気がしてならない
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2010.03.05

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