黄金の夜明け
反転する夕暮れの奧から
地平線が首を擡げ
間逆から見下ろす茜空に
ぶらぶら漂う
風変わりな首吊り死体

死ね
お前も死ね

媒質中の低下
光の氾濫

鏡面の反射
集光

境目の草木が黒ずんで
滲む様な眩暈と共に
この視界は奪われてゆく

缶蹴りの後の静寂が
凄まじい音圧で
異分子を押し潰し
産卵を終えたクチクラに
新たな種子を注ぎ
二重螺旋は
明日の景色を知覚する

輪郭を凝視
口角に粒子
真核を笑止

イカれた配列

誰だ、こんな朝を生んだ奴
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2010.05.14