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Furry
くたくたになったカッターシャツに
熱を帯びた石くれが群がっている
トースターの電熱線は
既に臨界点に達しており
還元されるべき卵の殻の中で
凝固したたんぱく質が
憑物落としと自己愛の寂寞に侵されてゆく
蓋を開けてみれば
退屈な一般論と酔狂な特殊論の
論理的対立構造に紛れた調理台の上で
煮え切らぬ面持ちの両性愛者が
割腹自刃を繰り返し
物理的刺激と心理的刺激の狭間に設けられた
排水溝の管の中を
生温かい血液で潤し
自らの生と性を知覚する
不毛な衝動に囚われていただけであった
血溜まりの中で
ぬめりを帯びた葛藤は
何時までも晴れ渡る事無く
自らの肖像画を描き続け
やがては厚顔な他者の絵の具によって
塗り潰されてしまう運命にある
それならば
何も迷う必要は無いではないか
この身の中の愛しさに
全てを喰らわせてやればよい
皮を剥され血を抜かれ
肉を削がれ骨を砕かれ
胃袋の中で溶かされてこそ
二元論に基づいた正義という名の詭弁に
怒張した一物を捩じ込む事が出来るのだから
吐き出された精は
繰り返される
軽薄な論調に絡み付き
いつの日か
新たな蕾を芽吹かせる事だろう
叩かれ様が詰られ様が
お前の中で
何度でも何度でもイってやる
染色体の箍をも超えた
純粋無垢な愛の雫は
現実と空想の間で着床し
毛皮と尻尾の夢を産み落とす
熱を帯びた石くれが群がっている
トースターの電熱線は
既に臨界点に達しており
還元されるべき卵の殻の中で
凝固したたんぱく質が
憑物落としと自己愛の寂寞に侵されてゆく
蓋を開けてみれば
退屈な一般論と酔狂な特殊論の
論理的対立構造に紛れた調理台の上で
煮え切らぬ面持ちの両性愛者が
割腹自刃を繰り返し
物理的刺激と心理的刺激の狭間に設けられた
排水溝の管の中を
生温かい血液で潤し
自らの生と性を知覚する
不毛な衝動に囚われていただけであった
血溜まりの中で
ぬめりを帯びた葛藤は
何時までも晴れ渡る事無く
自らの肖像画を描き続け
やがては厚顔な他者の絵の具によって
塗り潰されてしまう運命にある
それならば
何も迷う必要は無いではないか
この身の中の愛しさに
全てを喰らわせてやればよい
皮を剥され血を抜かれ
肉を削がれ骨を砕かれ
胃袋の中で溶かされてこそ
二元論に基づいた正義という名の詭弁に
怒張した一物を捩じ込む事が出来るのだから
吐き出された精は
繰り返される
軽薄な論調に絡み付き
いつの日か
新たな蕾を芽吹かせる事だろう
叩かれ様が詰られ様が
お前の中で
何度でも何度でもイってやる
染色体の箍をも超えた
純粋無垢な愛の雫は
現実と空想の間で着床し
毛皮と尻尾の夢を産み落とす
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2010.08.28 ▲
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