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色彩の欠落
小刻みに震える足を
ブルーシートが飲み込んで

北極部と南極部に跨る
渡り鳥の爪痕を掘り起こす

歯並びの悪い獅子は
軋んだ磁極に
恍惚に染まった悲鳴を上げ
その度に租借される彼の頭には
夥しい数の蛆虫が群がっている

耐え難い倦怠と憂鬱の膿に蝕まれ
表情が、骨格が
日に日に歪んでゆくのである

鈍色に染まった眼前の光景に
自らを信じる強さも
生きてゆく希望も
むず痒さと焼け付く様な痛みの中で
じゅるじゅると汁を垂らしながら
崩れ落ちてゆく現実に
もう逃げる場所は無いのだなと
心の底から悟る事となる

鼻を突く腐臭を放ち
アスファルトの上に無様に転がる
排泄物の様に汚らわしい醜態を晒す彼に
もはや、手を差し伸べる者はいない

楽しげに笑う声も
喜びに満ちた日々も
灰色へと風化してゆく夢の中では
冷たく叩き付け、徐々に体温を奪ってゆく
辛辣な雨にも等しい

色彩の氾濫に溺れ
誰かの温もりに抱かれ

今、思い返してみると
あの頃は何もかもが
幸せであったのかも知れない

血色を失ったこの両手では
もはや、夢を抱える事も
君を抱き寄せる事も叶わぬけれど
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2010.09.03

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