仄暗い空の底から
貧弱な発想と
強欲な間接統治に塗り潰された
青褐(あおかち)色のビルの影

張り付く様な寒気の下
報えぬ自我は
詩を綴る

窓から街を一瞥

覚束無い足取りで
踏み台昇降運動を繰り返す
大小様々な星の光

その光は
徐々に小さく、小さく
空中分解しながら霧散して
宛ら漆黒の海へと
呑まれてゆく海星(ひとで)の様に
深く深く
引き摺り込まれ
点となる

仄暗い空と
圧縮される街並みに
日々の記憶と欲望さえも
矮小な添加物へと変貌し
自画自賛…
自己完結……
自らの定義すら詐称する
つまらぬ仮面に
喰い散らかされてゆくだけ

仄暗い空を
分厚い煙が覆ってゆく

ふと見上げると
青褐(あおかち)色のビルを縫い
圧縮される街並みと反比例するかの様な
威圧的な煙突が
利休鼠の面持ちで
僕たちを見下ろしていたのだ
関連記事

2011.01.11