畸型頭蛮左廻ル
生まれ持った繋がりを
自らの意志を持って
首から下へと二分する
奇妙奇天烈な頭の群れが
大きな耳をバタつかせながら
東の空へと
一心不乱な面持ちで
飛んでゆく

学び舎から
嘶き嘆き論う
一方通行の御伽噺が
現在位置へと組み込まれ
中道の箍が根底から
ずらし、歪まされている

甲斐甲斐しくも忙しない
赤い顔した鬼の群れが
紙と電波の狭間で癒着しながら
詐欺師の工作に花を添え
誇りも意地も財産も
冤罪から生じる自虐により
毟り取られ
我が母なる郷土は
進駐軍によりすり替えられた
粘着質の赤土で
埋め立てられてゆく

その土の色は我らの血
その土の上は彼らの地

旗は違えど郷愁違わず
その言の葉は
過去の幻灯

中身をくり抜かれ
異国の愛郷を掲げる
紛い物の左巻き貝

学び舎から
嘶き嘆き論う
一方通行の御伽噺が
現在位置へと組み込まれ
中道の箍が根底から
ずらし、歪まされている

生まれ持った繋がりを
自らの意志を持って
首から下へと二分する
奇妙奇天烈な頭の群れが
大きな耳をバタつかせながら
東の空へと
一心不乱な面持ちで
飛んでゆく

その土の色は我らの血
その土の上は彼らの地

我が母なる郷土は
進駐軍によりすり替えられた
粘着質の赤土で
自らの手によって
埋め立てられてゆく
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2011.01.17