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皮の無い蛇
蛇革の財布の中で
しおらしく頭を垂れ手招きする
羽毛に埋もれた思考の群れは

汗ばみ湿気った谷間から
曇天の空へと
隊列を成し押し寄せてくる
畸形の亀達が吐き出す
幾千億もの可能性に絡め取られ

やがては
骨だけを残すのみの
不明瞭な概念へと変わるだろう

精一杯手を伸ばし
口いっぱいの愛しさに華を添える
惰性と諦めにも似た日々

もうじきこの街は
噎せ返るような暖気と
白くぼやけた視界の中で
どろどろとした歴史の一部へと
組み込まれてゆくのだろう

僕の中のあなた
誰かの見たあなた
あなたの形成するあなた
全てが重なり
像というあなたに還ってゆく

既に通り過ぎた空には
饐えた匂いだけが取り残され
今、置き去りにされた
無自覚な依存者たちによって
新たな救いへと置き換えられた

僕の腕の中には
蛇が居たのだ
皮を毟られた蛇が

その命の灯が尽きるまで
虚ろな瞳で
僕の腕の中で
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2011.05.02

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