| ホーム |
醒めない
寂れた古寺 麻布被せた 懐古の情景
焼け空跨ぐ 白い車輪と 煙々羅。
括れた節々 ぬるい脈動 鉈で削ぐ夢
灰の母は 叫びながら のたうち笑い
昇る父は 濁りながら 霧に混ざる。
黴の香りと 耳元撫でる 荒い息吹
鉄箸で 摘む心臓 錆びた右足
箪笥の中の弟は 泡の腕で這いずり回り
剥げ落ちながら頬擦りする。
…響く鐘の音。
滴る汗 狂う心拍 蒼白の僕。
寂れた古寺 麻布片手に 懐古の情景
古傷疼く 醒めぬ悪夢は 延々と。
焼け空跨ぐ 白い車輪と 煙々羅。
括れた節々 ぬるい脈動 鉈で削ぐ夢
灰の母は 叫びながら のたうち笑い
昇る父は 濁りながら 霧に混ざる。
黴の香りと 耳元撫でる 荒い息吹
鉄箸で 摘む心臓 錆びた右足
箪笥の中の弟は 泡の腕で這いずり回り
剥げ落ちながら頬擦りする。
…響く鐘の音。
滴る汗 狂う心拍 蒼白の僕。
寂れた古寺 麻布片手に 懐古の情景
古傷疼く 醒めぬ悪夢は 延々と。
2007.03.07 ▲
| ホーム |