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空に湧く
拐かされた視界の影で
傷一つ無い
自信と自尊が
温かな紅茶の色へと染まってゆく
迎えの来ない明日に
挿げ替え可能な首の関節
煮え滾るこめかみ
凍て付く
浅黄色のアスファルト
皮膚の下で蠢く
蛆虫の様に
心の繋ぎ目を解し
キチン質の自我に身を委ねながら
浅はかな展望を汚してしまいたい
突き立てると
溢れる
急き立てると
暴れる
抱き寄せると
甘える
過ぎ去ったものは
追憶の中ですら戻る事は無い
卑しさにも馴染めず
優しさにも馴染めず
腐食してゆく筋繊維と
自らが作り上げた殻の中に
取り残されてゆく
窒息する古来
失速する未来
催促する由来だけが
不確かな価値観を
繋ぎ止めていてくれる
愛しさに耐え切れず
引き寄せた
小さなその手の温もりが
君のものではないのだとしても
僕はそれで
幸せなのかも知れません
鬱血して壊死
腐り始めた腕の中で
人の心は蠢き躍り
模範的な美徳に酔い痴れていた
群れの中に紛れ
群れの中に溺れ
沢山の翅が
大空を埋め尽くしてゆく
筋張ったざわめきに
耳を塞ぐ者は
誰一人といなかった
傷一つ無い
自信と自尊が
温かな紅茶の色へと染まってゆく
迎えの来ない明日に
挿げ替え可能な首の関節
煮え滾るこめかみ
凍て付く
浅黄色のアスファルト
皮膚の下で蠢く
蛆虫の様に
心の繋ぎ目を解し
キチン質の自我に身を委ねながら
浅はかな展望を汚してしまいたい
突き立てると
溢れる
急き立てると
暴れる
抱き寄せると
甘える
過ぎ去ったものは
追憶の中ですら戻る事は無い
卑しさにも馴染めず
優しさにも馴染めず
腐食してゆく筋繊維と
自らが作り上げた殻の中に
取り残されてゆく
窒息する古来
失速する未来
催促する由来だけが
不確かな価値観を
繋ぎ止めていてくれる
愛しさに耐え切れず
引き寄せた
小さなその手の温もりが
君のものではないのだとしても
僕はそれで
幸せなのかも知れません
鬱血して壊死
腐り始めた腕の中で
人の心は蠢き躍り
模範的な美徳に酔い痴れていた
群れの中に紛れ
群れの中に溺れ
沢山の翅が
大空を埋め尽くしてゆく
筋張ったざわめきに
耳を塞ぐ者は
誰一人といなかった
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