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子実体と系統樹
じっとり湿った苔の上で
電信柱が笑ってる
冷たい滴を伝わせて
ぬくぬくぬくぬく膨らんで行く
木漏れ日の舞台裏
膨張してゆく軌道と芳香
狐火の擬態裏
同調してゆく気道と咆哮
格式高き求心が
凍て付く霜々絡み取り
延長コードと蜘蛛の巣に
萌黄の汗を光らせる
拭き取る引き取る
ガガンボ焦燥
統べるアンテナ
空にバタつく
茜色に藍色に
向こうの色は何処に行き着く
色、死期迎え
きのこの笠を貪る空には
菌糸体が泳いでいる
広がらない雲
頭頂の茎が根を広げ
噛み合わないスペクトルだけが
騒々しさと静寂の狭間で
図々しくも荒々しい
結果論の波へと呑まれてゆく
ああ、至らない周波数
四つ足と
実らぬ種子に雑ざり合う
イデオロギーと
その分布
射精された空に
去勢された
円弧状に列なる虹が滲んでゆく
清らかな面持ちで
壊れた関節を填め治すのだ!
正当性も示されず
送り込まれた仮設の檻と
朽ち葉の中にて受肉する
ただ従属的な
個々の形代に依存するのは
菌子体から分離した
自我と彼我との子実体
下降して
枝を手繰れば
隔たりすらも
越えた愛だと謂えはしないか
電信柱が笑ってる
冷たい滴を伝わせて
ぬくぬくぬくぬく膨らんで行く
木漏れ日の舞台裏
膨張してゆく軌道と芳香
狐火の擬態裏
同調してゆく気道と咆哮
格式高き求心が
凍て付く霜々絡み取り
延長コードと蜘蛛の巣に
萌黄の汗を光らせる
拭き取る引き取る
ガガンボ焦燥
統べるアンテナ
空にバタつく
茜色に藍色に
向こうの色は何処に行き着く
色、死期迎え
きのこの笠を貪る空には
菌糸体が泳いでいる
広がらない雲
頭頂の茎が根を広げ
噛み合わないスペクトルだけが
騒々しさと静寂の狭間で
図々しくも荒々しい
結果論の波へと呑まれてゆく
ああ、至らない周波数
四つ足と
実らぬ種子に雑ざり合う
イデオロギーと
その分布
射精された空に
去勢された
円弧状に列なる虹が滲んでゆく
清らかな面持ちで
壊れた関節を填め治すのだ!
正当性も示されず
送り込まれた仮設の檻と
朽ち葉の中にて受肉する
ただ従属的な
個々の形代に依存するのは
菌子体から分離した
自我と彼我との子実体
下降して
枝を手繰れば
隔たりすらも
越えた愛だと謂えはしないか
2012.02.05 ▲
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