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たゆとうもの
じゃりじゃりと
小気味よい音の粗目雪
靴底では
寒暖の鬩ぎにより憔悴する
無様な理想と
揺ぎ無い現実の前で
打ちのめされた
モノトーンの甲虫達が
ひしゃげた身体をくねらせながら
汁を湛えた側溝へと
次から次へと身を投げている
溺れる事は
這いずる事と同義であるか
摺り足も
やがては消灯
風薫る
蜈蚣のうねりに
組み込まれてゆくだけだ
責める事も
褒める事も
裏返った腹の底へと
塗りたくるだけ
窒息した深呼吸
屈服した肺呼吸
無常に騎乗し駆け抜けてゆく
白目を剥いて
新芽を迎える
四季の移ろい死期の揺蕩い
自我の舶来
小気味よい音の粗目雪
靴底では
寒暖の鬩ぎにより憔悴する
無様な理想と
揺ぎ無い現実の前で
打ちのめされた
モノトーンの甲虫達が
ひしゃげた身体をくねらせながら
汁を湛えた側溝へと
次から次へと身を投げている
溺れる事は
這いずる事と同義であるか
摺り足も
やがては消灯
風薫る
蜈蚣のうねりに
組み込まれてゆくだけだ
責める事も
褒める事も
裏返った腹の底へと
塗りたくるだけ
窒息した深呼吸
屈服した肺呼吸
無常に騎乗し駆け抜けてゆく
白目を剥いて
新芽を迎える
四季の移ろい死期の揺蕩い
自我の舶来
2012.02.07 ▲
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