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横一文字。
鄙びた田舎の駄菓子屋に置き忘れたものは
紛れも無く自分自身の首だった

公衆トイレの鏡の前で
縫い付けた恩師の首の記憶
獣道のカーブミラーに映った
ペニーワイズの微笑み

蜘蛛の巣を手で払い
燻んだ手鏡を覗き込む

「これは俺の顔じゃない」

走らせた車の終着点は
駄菓子屋ではなく、ゴミ集積場であった
可燃物のゴムマスクに混ざり
廃棄されたであろう
俺の首から上の残響を
どうしてもこの借り物の耳に
焼き付けておきたかったからだ

さあ、ゴミ達よ、
今こそ決起の時だ!
「お前の顔は何処にある?」

狡猾な剥製師の喉元を
枝切りバサミで切り落とすのだ!
(俺の顔は何処にある?)

立て篭もった制御室
スピーカーから零れた声に
同調するものは誰一人と居なかった

尊厳を欲する事は
自己が自己である正銘である

浅葱色の式場
肌蹴た肌に
横一文字の華が咲く

誰の首か彼の首か
それでも、俺の首であるのだ
「介錯を頼む」
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2012.06.06


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