いけにえ
山羊になった僕は
公園のジャングルジムの下で
タンポポの葉を食べていた

苦い苦い葉っぱを
渋い渋いラッパの音で咀嚼する
黄色く可憐な花弁の横で
音色と未練の多弁な過去が
収束する事の無い食欲に
休職する意図の無い脚力で
断崖絶壁のコンビニへと誘うのだった

止んで下さい活火山
地殻深部のマグマの様に
知覚患部のドグマは謳うよ

死んで下さいおっかさん
味覚陰部にアクマは宿り
企画暗部にアタマは日照る

雄雄しい頂 祭壇前で
女々しい頂きますが木魂する
ククリナイフが喉元えぐり
おびただしい血が地面に滲む
いけにえの山羊は僕だった
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2012.06.21


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